Cambridge CLDC Testing
Characteristic Leucocyte
Different Count
特異白血球分画検査
マーク・ベイカー博士 論文(R値(再生産数)を1未満に迅速に削減させるためのモデル)より抜粋
■概要と背景
COVID-19を制限するために必要な検疫、隔離、ロックダウンのレベルに関する効果を定量的に予測できるモデルをCLDC検査とその他検査で比較して提示します。
SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)は、症状が発症する24〜48時間前および症状の発症時に最も感染力が高くなります。
その為多くの国では今後の課題のひとつとして、ひとりの感染者が平均何人に感染させるかを示す実効再生産数R値を制御しようと試みています。
■有効な対策
対策の目的は、感染しているがそれをまだ知らない人も含め、感染者と接触する人の数を減らすことでR値を減らすことです。
現在使用されている検査(抗原検査とPCR)は最も感染力の高い期間である発症前にウィルスを検出する能力がほとんどないため、使用価値は限られています。
■目的
オミクロン株の拡大の緩和、あらゆる変異株を制御することです。
重要なことは、広く使用されているPCRおよび抗原検査では、感度の低さ(実際の感度は約40〜70%)から感染者(偽陰性者)のかなりの割合が循環してしまい、感染が制御されないことを意味します。
■今回の検査手順
検査集団の感染率を30%と仮定した。
・1日目に陽性の人は隔離。陰性の人は隔離されず循環。
・1日目に陽性の人は2日目に再検査。1日目に陰性の人は再検査されず循環。
・2日目に再び陽性の結果を受けた人は隔離。陰性の結果を受けた人は隔離を解かれ循環。
■ CLDC検査
特異度は比較的低いですが感度が高いCLDC検査は循環する感染者(偽陰性者)の数を最小限に抑える為、1日または2日間の検査でR値をおよそ1/10に制御します。
CLDC検査
抗原検査
PCR(発症後)
PCR(発症2日前)
■成果
図は検査日数が2日の場合の結果を示しています。
特に興味深いのはR値レベルにかかわらず、(社会的、経済的、および他人の健康への影響がある)偽陽性の検査結果で検査期間中隔離された感染予備軍の数と(感染を減らすために循環を最小限に抑える必要がある)偽陰性の検査結果だったため循環している感染者の数です。
■感度と特異度
感度は、感染している人を識別する検査能力であり
特異度は、感染していない人を識別する検査能力です。
■感度が70%である場合
100人の感染者を検査し70人の感染者に正しい陽性結果(真陽性)が出て、30人の感染者に誤った陰性結果(偽陰性)が出ることを言います。感染者の30%が集団内を循環し制限なく感染が拡大する可能性があります。
■特異度が70%の場合
感染していない100人を検査し70人に正しい陰性結果(真陰性)が出て、30人に誤った陽性結果(偽陽性)が出ることを言います。非感染者の70%は通常生活を続けられ30%は隔離することになります。
感度および特異度が100%の検査がない現状、検査結果が偽陽性のため不必要に隔離された人たちと、結果が偽陰性のため感染を循環・拡大させる人たちの間には矛盾点があります。
CLDC検査をこのモデルに照らし合わせるとR値および隔離する必要のある人数の減少が期待できます。そして、より特別な方法で前もって対策を講じ来たる感染の波の影響を大幅に減らし、COVID-19が及ぼす健康、社会、経済への悪影響を軽減することが可能となります。